皆さんが健康保険を使って整骨院で施術を受ける際、実は いくつか大切なルール があります。
知らずに受診すると「こんなに頑張って通院したのに施術できません」と
悲しまれる方もいらっしゃいます。
ここでは、整骨院で健康保険を使う場合の仕組みと、実際のトラブル例をご紹介します。
1. 同じ部位は同月に2か所以上の保険利用はできません
整骨院や接骨院で健康保険を使う場合、 同じ症状・同じ部位に関して、同じ月に複数の施設で保険請求はできません。
例えば…
- 病院で「腰痛」と診てもらい、湿布や電気治療を受けた
- その後、整骨院で「腰の施術」を健康保険で受ける
この場合、整骨院は保険を使って施術することができません。
理由は、保険制度上「同じ月に同じ症状の同じ部位を複数の医療機関で同時に保険請求することは不可」と決まっているからです。
2. 実際にあったトラブル例
過去20年間、大阪時代も含めて多くの患者さんから相談を受けました。
代表例を挙げると…
- ケース1:Aさん(50代・女性)
病院で腰痛と診てもらい、湿布と電気治療。その後整骨院に来院。「腰を触ってほしい」と希望されましたが、保険が使えないため自費対応に。
「ずっと腰ばかり触ってきたのに…」と悲しまれました。 - ケース2:Bさん(40代・男性)
慢性的な肩こりと腰痛をマッサージ店やサロンで長年施術。保険が使えると勘違いされ、腰だけを整骨院で保険請求。「同月に病院で腰の診療を受けていたため、整骨院では保険が使えません」と説明すると驚かれました。
このように、 「痛いところだけ触ればいい」と考えて保険利用する方が非常に多く、結果として慢性的な痛みが改善されないまま通院を続ける方も少なくありません。
3. 陽伸での対応
陽伸では、保険制度を正しく理解していただいたうえで、次のように対応しています。
- 保険の仕組みの丁寧な説明
- 同一部位は同月に他院で受診できないことの説明
- 痛みの原因を全身から確認(腰だけでなく背骨・骨盤・股関節・内臓・神経など全身の調整を重視)
- 自費施術の提案(保険が使えない場合でも必要な施術を提供)
- 再発防止のセルフケア指導
こうすることで、 保険制度の制約に振り回されることなく、根本的な改善 を目指すことができます。
まとめ
- 同じ部位は同月に複数施設で保険請求できない
- 「痛いところだけ触ってほしい」と思っても、保険が使えない場合があります
- 痛みの改善には、腰だけでなく全身のバランスを整えることが重要
保険のルールを正しく理解することで、安心して通院でき、慢性的な痛みに悩む方も効率よく改善することができます。